mibuki / Approach

Approach

根拠から作る。気合いでも流行でもなく、検証できる根拠からプロダクトを設計します。

この基準で作っているのは誰か →
01

前提:時間は増やせない

一日は24時間で、それは誰にも増やせません。

「やりたいのに、時間がない」を解くには、時間を増やすのではなく、単位時間あたりの成果を上げるしかありません。増やせない資源を前提にすると、打ち手は「もっと時間を使う」ではなく「同じ時間から取り出せる成果を変える」に絞られます。

だから mibuki は「もっと頑張る方法」を作りません。作るのは、効率の科学を実装したプロダクトです。意志の総量を増やそうとするのではなく、同じ意志・同じ時間で届く距離を伸ばす。それが私たちの仕事の定義です。

以下の3つは、そのために使っている判断基準です。理念ではなく、ある機能を入れるか入れないかを実際に決めているルールです。

02

私たちがやらないこと

原則よりも、こちらのほうが約束として強い。守っていなければ、外から指摘できるからです。

  1. 01

    根拠のない効果主張をしない

    「◯倍速く覚えられる」のような、検証できない数字を出しません。数字を出すときは、比較対象と測り方を必ず同じ場所に書きます。

  2. 02

    ダークパターンを使わない

    解約導線を隠しません。誤タップを誘う配置をしません。やめたい人が、迷わずやめられるようにします。

  3. 03

    中毒性で滞在時間を稼がない

    連続記録を人質にした通知を送りません。私たちが増やしたいのは滞在時間ではなく、あなたが自由に使える時間です。

  4. 04

    学習を装ったゲームを作らない

    実際の習得を伴わない報酬演出で、進んでいる気分だけを提供しません。動いたのが数字だけなら、それは進捗ではありません。

03

3つの原則

新しい機能を作るかどうかは、この3つを通してから決めます。

01

Effect size over opinion

効果量で選ぶ

「良さそう」で機能を決めません。学習法や行動設計を採用するときは、効果の大きさ・再現性・適用範囲を確認します。そのために、原著論文だけでなく、事前登録研究・体系的レビュー・メタ分析を目的に応じて使い分けます。

流行っているからではなく、効くと確かめられているから採用する。裏を返せば、確かめられていないものは、どれだけ話題でも入れません。手法の名前ではなく、その手法が「誰に・どれくらい・どの条件で」効いたのかを見ます。

02

Remove friction, not add willpower

摩擦を消す

続かないのは、意志が弱いからではありません。設計に摩擦があるからです。起動するまでの手数、設定の項目数、決めなければいけないことの多さ。そのすべてが、続けるかどうかを左右します。

私たちは「もっと頑張れ」と言うかわりに、始めるまでの手数を削ります。設定を減らす、初期状態のまま使えるようにする、判断の回数を減らす。理想は、意志を必要としないことです。

03

Measure it, then publish it

測って、公開する

効果を主張するなら、検証できる形で出す。これは私たち自身への制約です。数字を出せないものは、効果を謳いません。

公開するのは結論だけではありません。比較対象・データ・評価指標まで出します。条件の書かれていない数字は、良く見せることしかできないからです。読んだ人が同じ手順で確かめられる状態を、公開の最低条件にしています。

04

広告について

製品によって方針が違います。理由も一緒に書きます。

集中や学習に直接介入する製品には、広告を入れません。Lofi Station は集中を売っている以上、集中を妨げるものを同じ画面に置くのは筋が通りません。LangDict も同じ理由です。学習の途中で注意をそらすものは、その製品の目的そのものを壊します。

kikeruka と Atom には広告があります。無料で提供し続けるためで、有料プランとして課金をお願いできるだけの機能差を、まだ作れていないからです。現時点でどちらも、お金を払って広告を外す方法はありません。作れた時点で、広告をやめるか、外せるようにするかを選べる形にします。

つまりこれは理念ではなく、現時点の機能と資金の状況です。状況が変わったら、このページを更新します。

プロダクト広告理由
Lofi Stationなし集中を妨げるものを、集中のための道具に置かない
LangDictなし学習の途中に注意をそらすものを入れない
kikerukaあり(外す方法は無い)無料で提供し続けるため
Atomあり無料で提供し続けるため
05

原則はプロダクトにどう現れるか

原則は、実装されていなければ意味がありません。現時点での対応です。

LangDict

効かせている原則
01 + 03
どう現れているか
間隔反復を採用し、その予測精度を公開ベンチマークで検証・公開している

Atom

効かせている原則
01 + 02
どう現れているか
行動科学の知見をもとに、習慣を最小単位とトリガーで設計する

Lofi Station

効かせている原則
02
どう現れているか
開いた瞬間に集中できる。設定という摩擦を無くした

kikeruka

効かせている原則
02
どう現れているか
スキャンして待つだけ。能動的な確認を不要にした
06

References

掲載しているのは、著者・年・掲載媒体を現物で確認した文献のみです。

  1. 01

    open-spaced-repetition. FSRS: Free Spaced Repetition Scheduler. GitHub.

  2. 02

    open-spaced-repetition. srs-benchmark: Benchmark of Spaced Repetition Algorithms. GitHub.

  3. 03

    open-spaced-repetition. anki-revlogs-10k: Anki review logs from 10,000 users. Hugging Face.

  4. 04

    Settles, B., & Meeder, B. (2016). A Trainable Spaced Repetition Model for Language Learning. Proceedings of the 54th Annual Meeting of the ACL.

  5. 05

    Ebbinghaus, H. (1885). Über das Gedächtnis: Untersuchungen zur experimentellen Psychologie. Leipzig: Duncker & Humblot.

最終更新: 2026年7月